ハードディスクの「物理フォーマット」と「論理フォーマット」の違いとは何か?

物理フォーマットと論理フォーマット

ハードディスクを初期化するためのフォーマットには、
物理フォーマット」と「論理フォーマット」の2つがあります。

ここでのフォーマットの意味は初期化のことです。

ウィンドウズPCで行うフォーマットは「論理フォーマット」です。
使用するOSに対応した論理フォーマットを行います。

OSがウィンドウズであった場合、「コントロールパネル」から「管理ツール」を選び、
「ディスクの管理」の画面からフォーマットを行うことが出来ます。また、「マイコンピュータ」や「コンピュータ」に表示されたドライブを右クリックすると「フォーマット」という項目が表示されます。

「フォーマット」は保護されたドライブでなければ、実行可能です。

しかし、

フォーマットを行ったからデータが全て消えている、という考え方は間違っています。
復元しようと思えば、データを戻すことは可能な状態です。

論理フォーマットというのは、ファイルシステムを初期化しただけのものであり、
位置などの取りきめを再度、設定し直しただけのことになります。

つまり、目次だけを消去し、OSから目次をたどってアクセスできない状態にしたものが、「クィックフォーマット」などに代表される「論理フォーマット」です。

ファイルシステムの種類

ファイルシステムには
「FAT]「FAT16」「FAT32」「NTFS」「exFAT」
などの幾つかの種類があります。

<この領域は、この規格に沿って書き込もう>
などの取りきめを設定し直しただけで、データについては、そのままになっています。
ちなみに、この規格の取りきめは、
HDDの各パーティションの先頭セクタにあり、
その先頭部分のみを再設定下だけなので、当然データは残ったままです。

物理フォーマット

かつてのFD(フロッピーディスク)などは、物理フォーマットに該当します。
しかし、今日現在、ハードディスクやSSDは大容量化し、01の無意味なデータで上書きをする物理フォーマットはウィンドウズなどのOS側では実装されていません。

物理フォーマットを行うためには、「データ消去ソフト」を購入または使用し、数日間、パソコンを動作させなければいけない労力のかかる作業になります。人間はずっと見ていなければいけないことはありませんが、途中で電源を切ったりすることは出来ません。

数十GB容量であれば、数時間で終了しますが、数テラになる内臓ディスクやUSB外付けHDDは、予期せぬ停電やブレーカー落ちに注意しながら、パソコンの電源を保つ必要があります。

結論をいえば、今日現在のパソコンではドライブが大容量しすぎているため、物理フォーマットはパソコンの処分やリサイクル業者、レンタル業者に返却するとき以外は利用しない特殊な作業部類に入ります。

クイックフォーマットと通常フォーマット

更に、パソコンから行えるフォーマットには「クイックフォーマット」と「通常フォーマット」の2つがあります。一般的な考えでは、「通常フォーマット」を行えば、データも消えていると思っている人も多いようです。

というのも「通常フォーマット」は、作業にかかる時間も長いので、データを消去しているように思ってしまうかもしれませんが、これは物理的な損傷などの不良個所をチェックし、修復作業のために時間がかかっているだけのことであり、物理フォーマットのように、HDDを上書きする作業とは異なります。

セクター不良個所の修復を実行しながらフォーマットも併せて実行していることになります。但し、このセクター不良を修復しているというのは、厳密ではなく、読み取りとアクセスが正常ではない箇所は、OS側からアクセスできないように排除しているのです。

そのため、予期せぬデータ消失が起きるのも、「フォーマット」や「チェックディスク」なのです。

 

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