
『GPT保護パーティションとは何か?』近年のパソコンのパーテーションで使用されているので美門に思った人も多いでしょう。GUIDパーティションテーブルが作られたHDDには必ず「GPT保護パーティション」が作成されます。
インテルマック(Intel Mac)においては、GUIDパーティションテーブルが起動DISKであることが必須であり、必然的に「GPT保護パーティション」も作成されています。
このIntel Mac(インテルマック)とは、アップルのMacintoshにインテル製CPUを採用した製品のことです。
HDD(ハードディスクドライブ)のパーティション管理の方法には、主に「MBR」と「GPT」の2種類が存在します。MBR(マスター・ブート・レコード)は古くから使われているので馴染みあるパーテーションですが、近年ではGPTがほとんどです。
現在、一般的に販売されているウィンドウズパソコンのOS(オペレーションシステム)では・・・
MBRしか利用できないOS
「MBR」と「GPT」のどちらも使用できますが、オペレーションシステムが、ウィンドウズXPより前のものであるMEや98、Windows Server 2003 などの場合は、残念ながら「MBR」しか使用できません。VISTAやwindows7などでは、GPTが操作可能ですが、起動ブートではハイブリッドMBRの構成でMBRパーティションの方が優先される仕様になっています。windows8以降のOSでは、GPTが起動にも利用可能になっています。
WINDOWS OS | GPTの使用 |
---|---|
Windows Server 2003 | × |
XP | × |
98SE | × |
ウィンドウズXP以前のオペレーションシステム、例えば、XP以外ではMEや98SEなどで、管理ツールを使って確かめようとしても、「GPT保護パーティション」と出てくるだけで、実際にハードディスクにアクセスし管理情報を変更することはできません。
この「GPT」は2テラバイト(2000GB)の壁を超えるために作られたパーティション管理方法であり、ウィンドウズXP以前のオペレーションシステムで「GPT保護パーティション」に接続できないのは、200Mバイト以外の範囲を扱うことができないからです。
GPT保護パーティションとコマンドプロンプト
ウィンドウズXPの画面において「GPT保護パーティション」を消すためには、コマンドプロンプトを開き、diskpartコマンドを実行後、cleanを入力すれば消去できます。
ですが、データも併せて消去してしまうので注意が必要です。まずは、しっかりバックアップを行い、データが正常かどうか確認してから慌てず操作しましょう。
特にハードディスク内に必要なデータがない場合には、コマンドを使用して消去しても問題ありませんが、大切なデータファイルがある場合、決して実行してはいけません。
ドライブ選択の間違いに要注意
GPT保護パーテーションだけに限りませんが、よくあるトラブルの1つが、ドライブ選択を間違って大切なデータが保存されているディスクのパーテションを開放してしまったりするトラブルがあります。
慌てて、パーテーションを再構築しても、データは元には戻りません。さらにバッドセクターなどの劣化がある場合、パーテーションの解放やフォーマットはデータに対し致命的な操作になります。
データ損傷にも繋がりやすく、データ復元が困難になりやすいので、操作ミスをしたら、基本的にはそれ以上は何もせずにデータ復旧業者に依頼するのが無難です。