データ復旧のためにかかる費用は、かなり高額なものです。
原因が重度の物理障害であった場合は、30万円以上はかかると言われています。
大体、40万円前後が一般的な価格です。
障害の程度が、軽度・中度であれば、割合安めの価格で復旧できる場合もあります。
しかし、金額だけで業者を選ぶことは大変危険です。
色々なトラブルに発展したという話も良くあるので、十分に注意してください。
たとえば、見積もりを取って検討した結果、キャンセルとなりHDDを返却してもらったら、
プラッター記録面にマジックでナンバーが書かれていたり、
ファームウェアを上書きされてしまっていて、他の業者で見積もりの取れない状態にされていたり、
もっと酷い場合には、他の業者で復旧できない状態にされてしまっていたりすることもあります。
どのようなものでも通常は、複数の会社から見積もりをとって検討したいものですが、
データ復旧については、それが難しい世界なのです。
その理由として、さらに以下のものが挙げられます。
- キチンとした見積もりを出してもらうためには、HDDを業者に送り実際に見てもらう必要がある。
しかし複数の業者から見積もりを取るとなると、それだけ配送時のトラブルのリスクが多くなる。 - 複数の業者から見積もりを取ると、それだけ日数がかかり、その分データ復旧も遅くなる。
会社の業務にも影響が出てくる。 - HDDに電源を入れることによりトラブルが起こることもあるので、
複数の業者に見てもらうことによって、より悪化する事態や復旧できない事態になる可能性も考えられる。
結果的に、実際に見積もりを依頼するのは、1?2社程度が妥当であると言えます。
先ほどもお話したように、HDDを復旧できない状態にされないよう、
最初に依頼する業者については、特に慎重になってください。
価格も重要な問題ですが、それだけでなく、
その会社の実績にも注目する必要があります。
最低でも5年、できるなら7年以上の実績があることが望ましいです。
会社のHPをチェックして、設立日が掲載されていないような業者はについては、
候補から外してしまって構いせん。
データ復旧ができないという緊急事態ではありますが、
慌てて変な業者に頼むと、後で後悔をすることになります。
会社の実績や料金についてシッカリと調べた上で、依頼する復旧業者を決めるようにしましょう。