初期化したパソコンのデータ復元は可能か

パソコンを間違って初期化

初期化したパソコンのデータ復元は可能か?初期化フォーマットしてから、新しいデータを書き込んでいない場合、データ復旧ソフトでデータを復元できる可能性もあります。

しかし、例えデータ復元ソフトであっても、インストール作業は一部のデータを破壊してしまいます。そのため、初期化したディスクに「データ復元ソフト」は決してインストールはしてはいけません。「データ復元ソフト」は正常なパソコンにインストールしてから、ハードディスクなら、USB外付けケースに入れて、データを復元することが基本です。

ユーザー操作失敗による2次災害

破壊

個人ユーザーだけに限らず、法人でも、間違った操作によってデータを破壊してしまうケースが良くあります。一番多い間違いの1つが、初期化リカバリーしてしまったパソコンに「データ復元ソフト」をインストールし、2重、3重にデータを破壊してしまうケースです。

また、良くある失敗の1つに、復元したいドライブと、復元先のドライブを間違えて、復元したいドライブに復旧データを保存してしまうトラブルがあります。

データを復元しているつもりが、データを破壊しながら作業を継続してしまっています。これを1度でも行うと、2度とデータは復元できません・・・。専門のデータ復旧業者でも復元不可能になります。

同様な間違いに、「初期化リカバリー」があります。

フォーマットと初期化リカバリーの違い

ディスクの初期化

フォーマットとは、パーテーションの開放を始め、パーテーションサイズの拡大や縮小、ファイルシステムの再適用や変更を指します。

一方、「初期化リカバリー」では、フォーマット作業に加えて、WindowsOSの再インストール作業やアカウントの設定などを含みます

作業内容だけで判断すれば、「フォーマット」よりも「初期化リカバリー」の方が復元できる可能性が低くなります。つまりデータの上書き作業があるかどうかが問題です。

「フォーマット」は主に、データが乗っかる土台の変更作業です。「初期化リカバリー」は、この「フォーマット」に加えて、ウィンドウズOSや各種アプリケーションプログラムの再インストールにより以前に保存してあったデータを上書きし破壊します。

尚、初期化を行っていない「リカバリー」の場合、データを保持したまま、WindowsOSだけを再インストールできる機能があります。

データを消さずにウィンドウズを再インストールする方法

人用ファイルとアプリを引き継ぐ

ウィンドウズPCでは、個人用データを残してWindowsを再インストールすることが可能です。ここでは、Windows10を前提に記載します。

この再インストール方法はハードディスクなどのドライブが正常であることが前提になります。
またWindows10自体が起動できることが大前提です。

パソコンが起動しない。ウィンドウズ自体が起動しない場合は、無暗に作業をせずにデータのバックアップがある場合には、パソコン製造メーカーに問い合わせをすることが無難です。万が一、データをバックアップしていない場合には、データ復旧業者に相談することをオススメします。

PCを初期状態に戻す

OSがWindows10の場合、「このPCを初期状態に戻す」というシステムの復元機能があります。この機能を使うとWindows10の再インストールを通してシステムの問題を解決出来るケースがあります。

この機能を使用するには、「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」→「このPCを初期状態に戻す」を順にクリックします。

  1. 設定
  2. 更新とセキュリティ
  3. 回復
  4. このPCを初期状態に戻す

「このPCを初期状態に戻す」を選択した場合、途中に、「個人用ファイル」を保持するかどうかの選択画面が表示されます。

コマンドプロンプト

systemreset

コマンドを使っててWindows10を初期化リセットすることも可能です。「コマンドプロンプト」を使用した手順は下記の通りです。

「コマンドプロンプト」を使用した手順
  1. スタートの「プログラムとファイルの検索」
  2. 検索ボックスに「cmd」と入力
  3. キーボードの「Enter」をクリック
  4. 「systemreset」と入力して「Enter」

検索結果で表示された、「コマンドプロンプト」をクリック ※そのまま「コマンドプロンプト」が表示されるケースもあります。但し、ユーザーに管理者権限ない場合、「コマンドプロンプト」でのリカバリーは実行できません。

そのため「管理者権限として実行」が表示された場合、「管理者権限として実行」を選択するか、あらかじめユーザーアカウントに管理者権限を与える必要があります。若しくは管理者権限を持つユーザーで実行します。

このコマンドプロンプト上で「systemreset」と半角英数字でキーボード入力して「Enter」をクリックすると、「コマンドプロンプト」でウィンドウズの再インストールが実行されます。

データ復旧ができない理由

  1. 不良セクター多発による読み取りエラー
  2. 初期化リカバリーよるによるデータの上書き
  3. 記録面の損傷

不良セクター(Bad Sector)は普段よく使用している個所で発生しやすい傾向があります。例えば、ハードディスクでは、SSDとは違い、円の中心から外側にむけてデータを書き込むシステムになっています。

一方、SSDは特定箇所へのアクセスや負荷を避けるため、ランダムアクセス機能となっています。ハードディスクでは、特定のフォルダやファイルにアクセスが集中し、その箇所だけが劣化しやすいのです。

特に仕事で使っているパソコンや外付けHDDの場合、フォルダやファイルを上書き保存しながら使用するケースが多くありますが、そのような使い方は、ハードディスク記録面の磁性体を劣化させます。

磁性体が劣化し、読み取りや書き込みが正常にできなくなったセクターを不良セクター(Bad Sector)と呼びます。フォーマット(ファイル形式)には、それぞれ決まったセクターとクラスターの管理があります。尚「物理フォーマット」と「論理フォーマット」はかなり違います。「物理フォーマット」を実行してしまった場合、復旧はまず無理です。

いわゆるフォーマットとは、このデータ管理の取り決めを決定する作業のことです。

不良セクターへのアクセスと書き込みはヘッド不良を起こし、最悪の場合、クラッシュします。パソコンの起動と再起動が多い場合、OSのシステム上に発生しやすくなります。読み取りや書き込みに失敗した、ヘッドは制御が狂いやすく、制御不良によりストッパーや記録面を擦ってしまうと、カッチン、カッチンとかギィーギィーなどの異常音が発生します。パソコンから異音がする場合には、特に注意が必要です。ドライブを認識していない場合、詳細ブートオプションも画面に表示されず、セーフモードでも起動できません。

逆に言えば、記録面が正常であり、セクター不良が多発していなければ、ほとんどのデータは復旧可能です。水没し、基盤制御系が故障しても、泥をかぶっていても、火災によりケースの変形や焦げ跡があっても、復旧可能です。

専門のデータ復旧業者の場合、クリーンルーム内でドナーディスクというデータの移植用ハードディスクを作成し、データの救出作業を行います。

格安や定額を謳うデータ復旧業者のほとんどは、クリーンルームを所有していません。ソ連製のPC3000というデータ復旧機材を所有しているかもしれませんが、対応可能なのは軽度の物理障害だけです。軽度の物理障害とは基盤不良などが主に該当します。

尚、「初期化リカバリー」だけに限りませんが、データの上書き作業はデータを破壊し、復元できる可能性が低くなります。特に同名ファイルでの上書き保存は、データ復旧が不可能になります。

「初期化したパソコンのデータ復元は可能か」のまとめ

結論を言えば、初期化してしまったパソコンからのデータ復元できる可能性は低いですがあります。
但し、パソコンを初期化リカバリーしてしまった理由によっては、データ復元は出来ません。

特にセクター不良(BAD SECTOR)が発生しているハードディスクなどのデータは破損しているケースがほとんどです。

また、ヘッド制御不良により、プラッタ記録面を擦ってしまったスクラッチ損傷がある場合は、クリーンルームでの作業でも復旧は出来ません。

ユーザー自身の操作ミスにより障害が悪化したり、データを上書きし破壊してしまうケースが非常に多いため、データを安全に復旧したい場合、アレコレ作業をして破壊してしまう前に、専門のデータ復旧会社に相談することをオススメします。

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